up 2021.10.28やまぼうし
紅葉の高取城址
壷阪寺〜五百羅漢〜壺阪口〜高取山〜土佐街道〜壺阪山
◇日時:2021.11.23(火) 晴のち曇り、時雨
◇行先:奈良県高取町
     高取山(583.6m)
◇同行者:自遊会7名

紅葉の高取城址
高取山は奈良県高市郡高取町にある標高584mの山。山頂には日本三大山城の一つ「高取城址」があり、その規模は日本の山城の中でも有数の規模を誇る。天気晴朗、壷阪寺から紅葉真っ先りの高取山へ登り、城下町で薬草の高取町を歩く。 YouTubeはこちら
行程:
近鉄壺阪山駅1015…(奈良交通バス)…壷阪寺1030〜五百羅漢遊歩道分岐10:52〜五百羅漢1100〜県道119号1145〜壺阪口登山口1155〜高取山(1220昼1250)〜国見櫓1315〜猿石1332〜(一升坂・七曲り)〜宗泉寺口1410〜砂防公園1425〜植村邸1445〜札の辻1505〜近鉄壺阪山駅1520
Route Map (GPS) 歩行約9km 
「壷阪寺から」 
 当初は土佐街道から大手道を登る予定であったが、時間がかかりそうなのでバス便のある壷阪寺から登ることにする。バスは列車に合わせているのかすぐに乗車、お客は少ない。壷阪寺まで15分、浪曲壷坂観音霊験記で知られる壷阪寺は眼病に霊験あらたかなお寺で、西国三十三ヶ所めぐりでの六番札所となっている。標高は300mあるので山頂までの標高差は280m、大手道経由より1時時間は短縮される。

壷阪寺

観音像
「五百羅漢」
 しばらく車道を登っていく。道々、眼下に奈良盆地が見える。車道から分岐して五百羅漢遊歩道に入る。木の根の張った危なっかしい道を登る。道が二股に分かれ、左の遊歩道を進む。曲折する遊歩道には千像如来、三尊弥陀、来迎如来・・・などいくつかの五百羅漢が巨岩に刻まれている。右へ一人行った人に聞くとロープのある急登だそうである。

五百羅漢分岐

五百羅漢遊歩道

五百羅漢
「壺阪口」
 ピークを越えると右からの道が合流し、杉・檜の人工林の中の道が続く。やがて県道119号線に合流する。再び山道に入ったところに史蹟高取城址の石碑が立つ。八幡神社を迂回した県道と再び合流したところが壺阪口登山口である。案内版と仮設トイレがある。標高480mだから、残り100mほどの登りである。車はここまで乗り入れできる。スニーカーやパンプスを見かけるのは車で来た人たちである。

スギ・ヒロキ林を歩く

史蹟高取城址

壺阪登山口

高取城跡案内(クリックで拡大)
「本丸へ」
 石垣が現れる、丸太階段の道となる。段差が大きく歩きずらい。壺阪口門跡から木段を上ったところが壺阪口中門でここで階段道は終わる。左から大手道が合流して来た。大手門である。

壺阪口門付近

大手門

二の丸へ

二の丸広場 日本三大山城の案内
「高取城址」
壺阪口から25分で高取城址の本丸跡に到着し昼食を摂る。城址内の写真を掲載する。本丸上の三等三角点高取583.6mにタッチする。吉野、大峰の山々は時雨に霞んでよく見えなかったが、紅葉の木々の間からかすかにピラミダルな高見山を望むことができた

二の丸から本丸へ

二の丸から本丸へ

イベント会場

本丸虎口付近

本丸直下の紅葉

天守台から本丸広場を望む

天守台の三角点
「大手道」
 本丸を後に大手門から大手道を下山する。千早門跡→宇陀門跡→松の門跡→矢場門跡と過ぎ、左折して国見櫓に立ち寄る。ここは眼下に大和盆地が一望で、見張り台に絶好ポイントである。大和三山、葛城・二上・生駒はもちろん、二上山の間から大阪の高層ビル群、六甲の山影も望むことができた。二の門跡の水堀、猿石から一升坂、七曲りを下っていく。長い坂道は膝にこたえる。途中で、担架を持った十数人の消防団・警官とすれ違う。山上で事故があったようだ。史蹟高取城址、次いで宗泉寺口で山道が終わる。軽の消防車が待機しているのは救助隊のものだろう。歩き疲れ、救急車に乗せてもらいたい気分である。黒門には気が付かなかった。

国見櫓の展望

水堀池

猿石
 

一升坂

史蹟高取城址

宝泉寺口
「城下町へ」
舗装道路に変わり、空も明るくなってきた。砂防公園のトイレを通過、民家が現れる。水車小屋が見える。振り返ると民家の屋根越しに高取城址が見える。飛びぬけて高いわけではないので目立たないが、頂部が平たいので城とわかる。
 

砂防公園前

高取山城址
「土佐街道」
 市街地に入ってきた。白塀に四つの斑点模様のなまこ壁は高取藩筆頭家老の植村家長屋門である。札の辻から土佐街道と呼ばれる。高取藩2万5千石の城下町として栄えた高取町のメインストリートである。家並みに格子戸と虫籠窓が目立つてきた。人通りはない。観光案内所夢創館で地場野菜のお土産を買う。歩道に薬草を描いたタイルが敷かれているのは薬草の町高取を印象付ける。15:20の電車に飛び乗る。

植村家長屋門

観光案内所夢創館

土佐街道

漢方薬店

歩道の薬草タイル

高取駅前
過去2度訪れた高取城跡だが、紅葉が最も似合っている。石垣に映る紅葉はいにしえを偲ばせるに余りあるものがある。

YouTubeはこちら
関連ページ:高取山 日本一の山城とひなめぐり 2016.3.21
文・写真・編集/平山

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