能勢妙見山(初谷渓谷〜天台山コース)

2002.12.5更新 やまぼうし
■山名:妙見山660m、光明山639m、天台山640m
■場所:能勢町 2.5万妙見山
■日時:2002.11.23(土) 快晴
■同行:ノブ、テツ、ハナミズキ
■コース
妙見口駅(1000)→初谷川/天台山分岐表示→初谷渓谷口(1015)→初谷川遡上→車道(1135)→裏参道→山頂(11551305)→車道→光明山分岐(1330)→光明山(1345)→車道→天台山分岐(1357)→天台山(1415)→青貝山分岐(1440)→ときわ台タンク(1515)→妙見口駅(1540)
Route Mapはこちら
 会社仲間と能勢妙見山へ今年最後の紅葉狩りハイキングに行く。登山コースが多数ある中、妙見口から初谷渓谷コース8.5Kmで足慣らしして、帰りは最長の光明山・天台山コース10Kmを経て元に戻ることにする。運動不足の人にはかなりハードである。

「初谷渓谷」
 能勢電妙見口駅でノブ、テツと待ちあわせて、10時に出発。車道を横断して初谷口の集落に入る。農家の垣根越しにたわわに実る柿の木はのどかで平和な日本を感ずる。本日は快晴で、行く手の山々は真赤に燃えている。道端でカメラマンが紅葉の山に照準をあわせている。妙見山の頂きは見えないが、天台山がちらりと覗く。


初谷口

 舗装道路が地道に変り、渓谷に入る。入口にはトーテムポールと大阪緑の道の表示がある。車幅ほどの道を、河原のキャンプ場を見ながらゆっくりと進む。あたりは雑木で見晴らしはない。山登りというよりウォーキングである。谷が深くなり、堰堤から滝のように水が落ちている。中間地点と思しきところに案内表示板がある。やがて道は狭まり渓流を何度か渡るようになってきた。約1時間、汗が噴出してくるが一向に標高が上がらない。手元の高度計はまだ350m、ここらで休憩する。高齢者のグループ、若いアベック、中年のひとり歩きの女性が我々と前後する。


初谷渓谷コース8合目付近

「車道へ」
 初谷川も涸れ沢となり、空が明るく開ける。アルコール体質のテツがいつの間に拾ったか、木の枝を杖に最後尾についてきている。スタミナが心配な細身のノブは意外に元気だ。傾斜がきつくなり、一気に標高を稼いだかと思うと、深い杉林に入った。あえいで登っていくと白いガードレールが見える。標高550mの車道にあがる。やっと辿り着いたと思ったら騒音と排気ガスを浴びる羽目になった。案内板があり、すぐ先が妙見山、法輪寺、北摂霊園の三叉路になっている。
 車道を妙見山方面に登る。すぐに表示があり、左の山道に入る。車道をショートカットしていく格好である。ここには山頂まで2m0.4Kmと二つの標識がある。GPSは300mを示している。はたして0.4Kmが正解であった。2kmはどこを指しているのか紛らわしい。再び車道を横切り階段を登ると、森の中に大きな鳥居が現れた。妙見山には何度か来たが見覚えがない。朽ちたトイレを過ぎると裏参道に出た。奥の院側から本堂に出たわけである。妙見口から約2時間の上りであった。
「星嶺」
 本堂に参拝する。お百度参りをする人がいる。寒い。気象に関心のある方がいるのか、自記温度計があり、現在6度、今朝の最低は1度と書かれている。ちなみに今朝の能勢の最低気温は氷点下3度であるから麓の方が冷え込んでいる。
 いつの間にか、星型をした「星嶺」という豪華な信徒会館が建設された。ガラス張りの中は床暖房され、トイレは温水シャワーである。回廊から眼下に阪神平野、六甲山、大阪湾が輝く。
ザックを降ろして、畳に座りこみセルフサービスのお茶で弁当を広げる。独身のテツはお母さんが作ってくれたおにぎり、ゆで卵、沢庵持参である。いい嫁さんがいないものか。神聖なこの場所は禁酒、禁煙の上寝転がりも禁止と張り紙。


参道と星嶺

 三角点を探しに高台に登る。ピークハンターが多いのか、やたらに三角点の方向を示す標識があり、すぐ発見。標高660mの三角点の真上には派手な白看板に「三角点」と矢印があった。


本堂

三角点
「光明山」
 登りは渓谷であったので、下りは天台山・光明山尾根コースを選ぶ。
大駐車場の前から曲りくねった車道を下る。朝登って来た初谷渓谷への分岐を過ぎて、さらに北摂霊園方向に歩く。やがて光明山への分岐表示があり、車道から左手の山道に入る。ノブやテツはけものみちだというが、ヤブ山歩きのわれわれには立派な歩道である。
 車道と平行して林を上る。100
m弱の登りが結構こたえる。下るだけと思って杖を捨ててしまったテツの嘆きが聞えてくる。地形図にない送電線鉄塔があり、何箇所か枝道があるが、標識が整備されていて迷うことはない。

 639mの光明山山頂に到着する。雑木の中で展望はない。下りで初めての人に会う。散歩スタイルの高齢のおじさんはときわ台住宅から登って来たそうで、かなりお疲れの様子であった。急傾斜を下り、再び車道に出る。騒音もけたたましくオートバイが行き交う。


光明山頂

天台山
「森林浴の天台山」
 すぐに右へ登る表示があり、コンクリートの擁壁を伝って森林帯に入る。前後左右は見事な植林帯で、全く日の差込まない真只中は森林の発する精気で一面に白いかすみがかる。一山越えると、今度は薄紫にかすむ。息を呑む光景である。マイナスイオンのシャワーを全身に浴びる。
 全く展望はないが、1ヶ所だけ妙見山を望む場所がある。ここでカメラの電池が切れてしまった。この森林の雰囲気を撮れない悔しさ。
天台山
640mの三角点は縦走路から100mほど離れたところにあった。無線施設わきの雑木の中で、展望はない。
「ときわ台へ」
 再び縦走路にもどり、ときわ台住宅を目指して下りにかかる。植林帯から雑木林にかわり、落ち葉の降り積った溝状の道をゆっくり下る。そろそろ足にガタがきて、落ち葉でスリップ、尻餅をつき出す。ノブは3回もやった。青貝山北への分岐を過ぎる。まだかまだかの下りで、なかなか標高が下がらない。休憩場所もないまま、天台山頂から下ること1時間、やっとときわ台住宅のはずれの貯水タンク280mに飛びだした。


ときわ台タンク

妙見口駅
 能勢電ときわ台駅へでるつもりが、妙見口方面に下る。朝の初谷渓谷コースに合流して、妙見口駅に到着。駅前の食堂で、18.5mの無事完走を祝い、おでんとビールで乾杯。お土産に能勢名物でっちようかんを買う。終日快晴の絶好のハイキングでした。来週の足が心配。

関連リンク
1.2006.7.14 能勢妙見山のブナ林
2.2007.1.4 初詣は能勢妙見山
3.2007.4.12 能勢妙見山の自然観察

トップへ戻る

inserted by FC2 system