立杭から虚空蔵山北尾根
作成 2003.10.27 やまぼうし
■ 山名:虚空蔵山(596m)
■ 場所:三田市 2.5万 藍本
■ 日時:2003.10.19 晴れ
■ 同行:テッチャン、ハナミズキ
■ コース
陶の郷(9:00)→鉄塔#11(9:5510:10)→虚空蔵山頂(10:2030)→八王子山(11:10)→三角点(11:30)→露岩(11:5512:25)→山上山ピーク(12:50)→油井(13:30)→オロ峠(13:55)→下小野原BS(14:30)
Route Mapはこちら
今日は篠山市今田町立杭で丹波陶器祭りが開かれる。虚空蔵山は藍本から2(表参道、酒垂岩)登っているが、これを機会に立杭側から登り、オロ峠までの北尾根縦走を試みる。

「陶の郷」
 立杭焼で有名な陶の郷(すえのさと)臨時駐車場は陶器祭り来場者で9時前から満車であった。お祭り会場で登山口を尋ねる。遊歩道と直登道があり、健脚向きの直登道を選ぶ。バンガロー付近220mに道標があり遊歩道1.2K 、直登道1.6K の表示がある。明瞭な踏跡道が雑木林に続く。しばらく山すそを巻くと東屋250mがあり、ここから直登する。古い白テープが誘導する。

陶の郷から見上げる虚空蔵山
「鉄塔#11」
 立ち木を掴んで、あえぎながら急傾斜を登る。眼下の立杭の里がどんどん遠のく。400m付近から薄い岩がゴロゴロする道となる。落石に注意だ。何度か立ち止まって汗をぬぐい、鉄塔#11(500m)で小休止する。立杭をはさんで今田町のシンボル和田寺山上山、その向うに御嶽山清水寺、西光寺山が覗く。

登山口

鉄塔#11

立杭の里と上山
「山頂」
 火の用心の標識があり、道は鉄塔#10と#12に分かれるが、左手の#12を進む。少し上で左からの上り道が合流し、雑木林を抜けると、いきなり虚空蔵山の山頂に飛び出した。遊歩道を登ったご夫婦が既に到着している。狭い山頂は数組の夫婦連れなどで賑わっている。天気快晴で、南方には六甲連山、オッコ、メッコ、明石大橋、淡路島まで見える。新しい展望図が仮置きしてある。

虚空蔵山頂
八王子山
 小休止してから稜線を北に歩く。草野駅へのコースだが、もう誰もいない。静かな雑木の気持ちいい道である。途中の岩場から、北の展望が開ける。稜線の彼方に、これから辿る八王子山山上山のピークが見える。

北の展望(八王子山の向うに白髪岳と松尾山)
鉄塔#12、#13への分岐を見送る。稜線の北端540mのピークに草野駅/オロ峠の道標があり、オロ峠へとプラ階段を下る。鞍部490mには鉄塔#14がある。再び登りとなるが、ここにも草野駅/オロ峠の分岐がある。これから先に草野駅への表示はない。八王子山へは、少しヤブっぽいがオロ峠の方向へ急登する。

雑木の稜線

八王子山三角点(点名草野)
登りきったピークが八王子山だが、林の中で特に展望はない。小ピークを越え、北上するとブッシュの中の小さなスペースに三角点がある。ここが八王子山三角点(点名草野)496.1mであった。辛うじて北の展望がある。
ここで草野油井から登って来た7、8名のグループと遭遇する。こちらからは取付きが難しいので、ベテランのリーダーがいるのであろう。
「展望の露岩」
 ヤブに2方向の踏跡があるが、目印のある北に下りる。ガレ場を通過するが、ここから北西の展望が開け、西寺山、とんがり山、白髪岳、松尾山が良く見える。
稜線の道はいつの間にか東へ振り、露岩の上に出た。オロ峠方向への分岐を見落としてしまった。

露岩から八王子山を振り返る

露岩から西寺山、とんがり山
時間も手ごろなので、展望の素晴らしいこの露岩(420m)で昼食とする。南に今辿ってきた八王子山の稜線が、その向うに六甲連山、西から西光寺山、西寺山、とんがり山、白髪岳、松尾山、北に遠く多紀連山の三岳、小金ヶ岳、東に海見山、柏野山が指呼の間である。
「山上山の石仏」
 大休止の後は山上山(さんじょうさん)を目指す。急降下して鉄塔#17へ。ここからは草野駅方面への踏跡が下っている。再び急登して山上山417m ピークへ。雑木で特に展望はない。稜線を北へ進んだ小ピーク395m山上山と呼ばれているようだが、こちらも特に特徴のない雑木山である。
ここから油井(あぶらい)に向かって急降下するが、ピーク直下には役行者と不動明王の2体の石仏があり、眼下の油井の里を見守る。
穫入れの済んだ田んぼやコスモス畑がモザイク状に広がり、その中を福知山線のローカル列車が走る様は絵になる風景だ。

里を見守る石仏

油井の集落
石仏の下は急な岩場で、真新しい鎖がかかっている。迂回路はあるが、10mほどの岩壁を下る。鎖を体の中心に挟み、先に下りた二人に足場を指示してもらいながら慎重に下る。登りはいいが下りは緊張する。

鎖場をおりる
かなり急な雑木林を一直線に下ると、油井の民家の庭先を経て車道に出てきた。こちらから登るには取付きがわからないであろう。何の目印もない。Sさん宅横と言っておこう。
「オロ峠」
 直接オロ峠に下れなかったので、ここ油井から車道を行くことにする。古い地形図では実線と点線の道だが、車道が下小野原に通じている。陶器祭りのノボリの立つススキの車道をオロ峠264mへ歩く。

オロ峠
峠には祠が祀られ、苔むした石段が山に分け入っている。手がかりを求めて、10段ほどの石段を登るが、その先多数の倒木に遮られ、道らしいものは発見できなかった。
再び車道を立杭側に下る。オロとは、平家追討の源義経軍が小野原から丹南へ越える時にオロオロしたからと今田町史にある。慶佐次氏の著書には西ヶ奥峠と記されている。西光寺山を正面に見ながらオロ峠を下り、下小野原の集落につく。

下小野原からとんがり山
麓からはとんがり山が一層鋭さを増して見えた。下小野原BSで循環バスに乗り陶器市会場へ向かう。

立杭陶器祭り

お土産
関連リンク        1.1993.3.21 虚空蔵山
               2.2003.1.3 正月の虚空蔵山
               3.2010.12.28 酒滴岩から北尾根

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