up 2010.1.15やまぼうし
六甲 有馬氷瀑 2010
日時:2010.1.15(金) 天気晴れ
場所:神戸市有馬町 紅葉谷 「七曲滝」「百間滝」「似位滝」
同行:単独
寒波で六甲山 有馬の滝が凍りました。とりあえず三つの滝の2010.1.15現在の写真を掲載します。来週(1/18〜)気温が上がるようですので、16日(土)、17日(日)が今回の峠になるかも知れません。アイゼンは携帯したものの使わずでしたが、滝へのアプローチで凍結危険箇所があります。また落葉に隠れて岩が凍りついていますので注意ください。
★2014年8月の台風豪雨禍でロープウェイ有馬〜炭屋道分岐は通行不可(2017.1.31に開通予定)。七曲滝への道は崩落し迂回路で行けません。別ルート(熟練者向け)があるようです。詳細はこちらです。(2018.1現在)
行程:
有馬ロープウェイ駐車場0855→(林道)→湯槽谷分岐0915→白石谷分岐0920→七曲滝分岐0925→七曲滝(0940〜0955)→無名滝1005→百間滝・似位滝(1040〜1120)→白石谷ゴルジュ1130→白石谷分岐1140→有馬ロープウェイ駐車場1200
地図はこちら

七曲滝 2010.1.15

百間滝 2010.1.15

似位滝 2010.1.15
本文
「寒波」
 恒例となった六甲山 有馬氷瀑めぐり。地球温暖化で、計画してもなかなか氷結にめぐり合えない。有馬温泉観光案内所に尋ねてもそんなことは監視していないと冷たい。ただ太閤橋の噴水池が厚い氷で覆われたらほぼ間違いないようである。正月明けから毎日の天気情報をチェックしていたが、寒波襲来でここ数日三田市のアメダス気温が最低-5℃前後が続いている。今朝は−6.7℃、今がチャンスとばかり、1月15日早朝宝塚の自宅を車で出る。20分でロープウェイ有馬駅下の有料駐車場に到着。が、4月までロープウェイの工事で一般車は入れないという。事情を話して、工事の邪魔にならない隅の方に置かせてもらう。ちなみにロープウェイ有馬駅から先の林道には車止めがある。
「紅葉谷」
 身支度を整えて、林道に入る。標高430m、ロープウェイ駅、鼓ヶ滝への分岐を右に見送り、舗装から地道に変わった落石の転がる道を進む。左手に「有馬温泉癒しの森」の炭屋道への看板を見て大谷広場に着く。川の流量が多く、林道脇のダムの氷は薄い。滝が氷結しているか少し心配になる。

ロープウェイ有馬駅

炭屋道分岐(有馬癒しの森散策路)

湯槽谷分岐(左へ進む)
山道を登ったところが、湯槽谷と紅葉谷の分岐。ここから登山道となる。落葉にうっすら雪が積もっている。白石砂防ダムを乗り越えて進み、白石谷分岐を左に見送り紅葉谷、極楽茶屋方面の道をとる。急登して少し広くなったところが七曲滝への分岐。いつもはここでアイゼンをつけるが今日は雪もなく、滝道も凍結していないのでそのまま滝方向へ進む。人ひとりが通れる幅の道は、谷を右に見て崖に沿うようになるが、岩からの湧き水が道に凍りついた危険箇所がある。僅か1歩、2歩のことであるが、足を滑らせると10mほど下の谷底に転落すること請け合い。以前あった補助ロープもなく、アイゼンを着けてないこともあり、戻って左手の山越え迂回路をとる。

新しい白石砂防ダム

七曲滝分岐(右が滝道)

湧き水が凍結して通行危険な斜面の道
「七曲滝」
 谷川に下りて上流へ進む。凍りついた飛び石や、落ち葉に隠れて凍りついた岩場があるので歩行に慎重を期す。駐車場を出てから40分、標高650m、右手に七曲滝が見えてきた。全面とはいかないが、本流を除いてほぼ結氷し、高さ20mの滝は末広がりの見事な自然の造形美を見せている。先客は2名で写真撮影中。尼崎から初めて氷瀑見学に来たという若者と同行する。

七曲滝

滝つぼ
もう一人のベテラン男性の話で、近くにもう一つ氷結する滝(無名)があるとのことで若者と行く。支谷を少し入ったところの滝は、規模では七曲滝とは比べようもないが、曲折した流れの氷結した姿が美しいようである。今日は水量が多く、氷結状態もいまいちであった。
「百間滝・似位滝」
 元の滝道分岐に戻って尾根を登り、標高700m付近から反対の谷にある標高620mの百間滝へ下る。下り斜面の道には積雪があり、アイゼンなしでは怖い。途中滝の真上にでるが、覗き込む勇気はない。もちろん柵などはない。高さ30mの優美な滝で、ほぼ全面氷結している。垂直に近い滝なので気温が上がると、氷塊が落下してくる。滝つぼに近づくのは危険である。先客は夫婦連れ2名、朝から1時間ほど見つめていたという別のハイカーのお話では、随分落下があったそうであるが剥げ落ちたところはない。すぐ隣の谷には似位滝がある。こちらは高さ30mの3段の滝が氷結しているが、本流までは至っていない。

百間滝

似位滝遠望
「白石谷ゴルジュ」
 午前中に帰宅する予定なので、ここで若者とお別れして白石谷を下っていく。ひとり、ふたりとハイカーが上がってくる。ゴルジュを下る。東六甲の赤子谷に比べれば規模は小さいが、それでも迫力がある。

白石谷ゴルジュ

氷結しない白石滝
二つの堰堤を右から越えて、白石滝の広場に出る。白石滝はいつも氷結しない。ここから魚屋道へ至るコースもあるが健脚向けの表示。元の道に合流する。今日は冷え込んだものの、風もなく、日差しも暖かい。明日からは溶け出すかも知れない。仲間を誘ってもう一度訪れたいが、温暖化が進む現在、こればかりは予定が立たない。水音が一段と大きくなったような気がする。
*1月18日(日)には、暖気で百間滝の一部が剥落したとのことです。
関連ページ
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                  ◇白水山と有馬氷瀑 2011.1.26
                  ◇有馬氷瀑2010(その2) 2010.2.7

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