up 2011.1.31/2012.1.25更新 やまぼうし
冬の風物詩 六甲 有馬氷瀑 2011
日時:2011.1.30(日)/2.8(火) 天気 晴れ
場所:神戸市有馬町 紅葉谷
    「七曲滝」「百間滝」「似位滝」
同行:ゆずり葉コミュニティ8名
今年は例年にない寒い冬で六甲山 有馬の滝が凍りました。町内ゆずり葉コミュニティのメンバーと共に今年2回目の氷瀑めぐりです。1月26日は七曲滝だけでしたが、今回は3滝ともほぼ全面結氷し、それぞれの表情を堪能することができました。しかし日曜日とあって滝見ハイカーで混雑し、特に七曲滝のアプローチは往復のハイカーが立ち往生するほどでした。
行程:宝塚逆瀬台0920→有馬ロープウェイ駐車場0940→(林道)→湯槽谷分岐1005→白石谷分岐1020→七曲滝分岐1030→(高巻き道渋滞)
  →七曲滝(1100〜1115)→百間滝・似位滝(1210〜昼〜1300)→白石谷ゴルジュ1315→有馬ロープウェイ駐車場1405→宝塚逆瀬台1430
★2014年8月の台風豪雨禍でロープウェイ有馬〜炭屋道分岐は通行不可。紅葉谷へは魚屋道→炭屋道を迂回します。七曲滝への道は崩落し迂回路で行けません。別ルート(熟練者向け)があるようです。詳細はこちらです。(2017.1.17現在)

地図はこちら

2011年


七曲滝 2011.1.30

百間滝 2011.1.30

似位滝 2011.1.30
本文
「厳冬」
 本日は地元ゆずり葉コミュニティの行者山定例ハイキング日ですが、第5週はミステリーハイクということで弁当持ちで遠出することになっている。どこへ行くかは当日でしかわかりません。さて、今回は小生の前日の思いつきで、有馬氷瀑めぐりとなりました。
シニア男女9名が2台の車に分乗して15分で有馬温泉へ。そして約1時間の歩きで六甲紅葉谷へ。有馬48滝のうち例年氷結するのは、標高600m付近にある七曲、百間、似位の3滝です。ここ数日の冷え込みですべて全面結氷。扇の七曲滝、スマートで優美な百間滝、シャンデリアの似位滝とそれぞれの風情を堪能することができました。
凍りついた岩に足をとられて転倒する人、氷結の川へ尻からドボンした人、慣れないアイゼンに戸惑う人などありましたが何とか全員無事に帰還できました。厳冬の今でしか体験できない企画に皆さん満足していただいたようです。
「紅葉谷」
 有馬ロープウェイ駐車場は我々2台の車で満杯。もう少し遅かったらだめだった。日曜日は氷瀑目当てのハイカーが多い。身支度を整えて、林道に入る。ロープウェイ駅、鼓ヶ滝への分岐を右に見送り、舗装から地道に変わった落石の転がる道を進む。左手に「有馬温泉癒しの森」の炭屋道への看板を見て大谷広場に着く。林道脇のダムは結氷している。
湯槽谷と紅葉谷の分岐から登山道となる。道端はまだら模様に凍結した雪がある。白石砂防ダムを乗り越えて進み、白石谷分岐を左に見送り、紅葉谷・極楽茶屋方面の道をとる。急登して少し広くなったところが七曲滝への分岐。ここでアイゼンをつけるが、昭和年代のものを押入れからだして来た人、アイゼンを借りた人たちがうまく装着できないなどで手間取る。滝へは谷を右手に見て、斜面を下っていくが、途中でカニの横ばいよろしくロープに掴まって氷結した岩場をすり抜けなければならない。僅か2、3mの間だが足を滑らせたら10mほどの谷底へ滑落する。自信のない方は途中の左手の高巻き道をとる。この高巻き道は急傾斜で行く人、帰る人のすれ違いが難しく、立ち木や木の根にしがみついて、列の途切れるのを待つが、遠慮していると前進できない。先に行かせろと大声を出したくなるところだ。そこは辛抱、上り優先、譲り合いの精神が試される。交通整理のガードマンでもほしい。

湯槽谷分岐

白石谷分岐は直進

七曲滝分岐でアイゼン装着
「七曲滝」
 やっとこさ谷川に下りて上流へ進む。凍りついた飛び石や、落ち葉に隠れて凍りついた岩場があるので歩行に慎重を期す。ここも狭い谷で長い行列ができる。靴が多少濡れても流れの中を行くほうが安全だ。右手に七曲滝が見えてきた。本流を除いてほぼ結氷し、高さ20mの滝は末広がりの見事な自然の造形美を見せている。カメラを構える人で一杯、何とか間隙を縫って記念撮影する。次々とハイカーが登って来るので早々に場所を交代して分岐まで戻るが、往き同様またまた立ち往生する。

岩の表面が氷結、危険な七曲滝道

七曲滝アップ

末広がりの七曲滝で
「百間滝・似位滝」
 元の滝道分岐に戻って紅葉谷尾根を登り、標高700m付近から反対の谷にある標高620mの百間滝へ下る。下り斜面の道には積雪があり、アイゼンなしでは怖い。途中滝の真上にでるが、覗き込む勇気はない。もちろん柵などはない。滝つぼから見上げる百間滝は高さ30mの優美な滝で、ほぼ全面氷結している。垂直に近い滝なので気温が上がると、氷塊が落下してくるので滝つぼに近づくのは危険。すぐ隣の谷には似位滝がある。こちらは高さ30mの3段の滝が氷結して、シャンデリアのように美しい。

百間滝へ下る

百間滝にて

似位滝の遠望

渋滞やアイゼンのトラブルなどで思わぬ時間をとられてしまったので、似位滝横の谷で昼食とする。日が当たらず寒い。

「白石谷」
 ほとんどのハイカーは尾根へ戻るが、我々は白石谷を下っていく。難所が2箇所待ち受けていた。段差3mほどの氷結した岩場下り、もう一つはゴルジュ。前者はロープと枯れ木の枝を頼りに、後者は危険なので巻き道を行く。続いて二つの堰堤を右から越えて、白石滝の広場に出る。白石滝はいつも氷結しない。往路に合流、湯槽谷分岐でアイゼンをはずす。

白石谷ゴルジュ(右高巻き道を行く)

白石谷難所

白石谷堰堤を下る
ここ数日の三田市の最低気温は-5℃以下、1/31(月)は今冬最低の-8.7℃まで冷え込みました。3つの滝がこれほど見事に氷結するのを見るのはなかなか難しい。いいチャンスだった。今週末は暖かい日が続く予報である。
《続報》
2月8日 同じコースをもうもう会の皆さんをご案内しました。暖かい日が続いたためご覧のように半分ぐらいの氷結でしたが、それでも皆さんにご満足いただけたようです。今冬最後と思います。

七曲滝  2011.2.8

百間滝 2011.2.8

似位滝 2011.2.8

有馬氷瀑の記録

2014年2月19日
2013年1月28日
2012年2月04日

白水山と有馬氷瀑 2011.1.26

やまぼうし

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