up 2013.1.21/2013.1.30更新  やまぼうし
冬の風物詩 六甲 有馬氷瀑 2012
日時:2012.1.25(水)/2.4(土) 天気 晴れ
場所:神戸市有馬町 紅葉谷
    「七曲滝」「百間滝」「似位滝」
同行:ハナミズキ/単独
寒波襲来で有馬四十八滝の「七曲滝」「百間滝」「似位滝」が氷結した。紅葉谷、白石谷の氷瀑を訪ねる。扇形の七曲滝、スマートで優美な百間滝、シャンデリアの似位滝と、それぞれの風情を堪能することができました。2012年(平成24年)1月25日と2月4日の記録です。
★2014年8月の台風豪雨禍でロープウェイ有馬〜炭屋道分岐は通行不可。紅葉谷へは魚屋道→炭屋道を迂回します。七曲滝への道は崩落し迂回路で行けません。別ルート(熟練者向け)があるようです。詳細はこちらです。(2018.1現在)

地図はこちら

2012年2月4日


七曲滝 2012.2.4

百間滝 2012.2.4

似位滝 2012.2.4
本文
《2月4日(土)》
行程:有馬ロープウェイ駐車場0810→(林道)→湯槽谷分岐0830→七曲滝分岐0845→七曲滝0855→百間滝分岐0925→百間滝・似位滝(0935〜0955)→白石谷ゴルジュ1005→湯槽谷分岐1020→炭屋道分岐1030→(射場山周回)→有馬稲荷神社1205→かんぽの宿(昼食)→愛宕山1300→有馬ロープウェイ駐車場1315
 2月に入って寒波襲来、日本海側は大雪に見舞われ、太平洋側は厳しい冷え込みとなった。2月3日には九州内陸で-15℃、信州野辺山-25℃、諏訪湖に4年ぶりの御神渡りができた。有馬温泉に近い三田市のアメダスは-8.6℃である。ちなみに宝塚の自宅は-3.5℃で今冬最低を記録。2月4日早朝、思い立って有馬温泉へ車を飛ばす。有馬48滝のうち例年氷結するのは、標高600m付近にある七曲、百間、似位の3滝である。
 20分で有馬温泉ロープウェイ駐車場着。土曜日とあって、すでに半分以上氷瀑目当ての車で埋まっている。ロープウェイ始発前で管理人さんも不在。有馬ロープウェイ駅から林道を歩く。途中の鼓滝砂防ダムは一面に氷結し期待が膨らむ。湯槽谷分岐から登山道を紅葉谷に入る。道端にはうっすらと凍結した雪がある。白石砂防ダムを乗り越えて進み、白石谷分岐を左に見送り、紅葉谷・極楽茶屋方面の道をとる。急登して少し広くなったところが七曲滝への分岐。いつもはここでアイゼンをつけるが本日は不用と判断。滝への道は、直進の谷道が凍結して危険のため高巻き道をまわり河原に降りる。河原歩きは、凍りついた岩に足をとられないよう慎重に歩を進める。歩き始めて45分で七曲滝に着く。

有馬ロープウェイ駅

氷結の鼓滝砂防ダム

七曲滝分岐
「七曲滝」
本流を除いてほぼ結氷し、高さ20mの滝は末広がりの見事な自然の造形美を見せている。朝早いので先行者はまだ5,6人。思い思いにカメラを構えている。

七曲滝UP

七曲滝の氷柱
「百間滝・似位滝」
 元の滝道分岐に戻って紅葉谷尾根を登り、標高700m付近から反対の谷にある標高620mの百間滝へ下る。下り斜面の道には積雪があり、アイゼンなしでは怖い。途中滝の真上にでるが、流れは凍りついている。滝つぼから見上げる百間滝は高さ30mの優美な滝で、ほぼ全面氷結している。すぐ隣の谷には似位滝がある。こちらは高さ30mの3段の滝が氷結して、シャンデリアのように美しい。

百間滝分岐

百間滝 滝口

百間滝

似位滝
「白石谷」
 午前中に帰る予定なので、白石谷を下っていく。難所が2箇所ある。段差3mほどの氷結した岩場下り、もう一つはゴルジュ。前者は難なく通過、後者は危険なので巻き道を行く。白石滝の広場に出る。白石滝はいつも氷結しない。白石第3堰を右から越えて、往路に合流する。時間も10時頃となり、団体のハイカーが次々登って来る。氷瀑ハイクを企画してもなかなかめぐり合わないことが多いが、今日はラッキーである。今週末は暖かい日が続く予報である。

白石谷ゴルジュ

白石滝
 
白石第3堰堤

《1月25日》
行程:有馬ロープウェイP0840→白石谷分岐0910→百間滝・似位滝(0930〜40)→七曲滝(1020〜30)→炭屋道(1120〜昼〜40)→魚屋道1155→射場山1225→魚屋道1300→有馬ロープウェイP1330
 有馬の七曲滝が氷結したという新聞記事がでてから、しばらくは暖かい日が続いていたが、軒下の寒暖計は今冬初めて氷点下になった。そろそろと思い、偵察に出かける。宝塚の我が家から有馬温泉までは車で20分である。
 炭屋道分岐をすぎて小広場からみたダムは氷結していない。滝川の流れも勢いがあり水音も高い。これでは滝の氷結は無理かも知れないと不安がよぎる。湯槽谷分岐を過ぎる頃から道端や山肌に雪が現れる。このあたりで標高は520mぐらいである。紅葉谷・極楽茶屋方面と分かれて健脚向きの白石谷へ下りる。いつもは直進して七曲滝に向うが、今日は先に百間滝・似位滝をみることにする。

白石谷へ(右は紅葉谷・極楽茶屋・七曲滝方面)
 2段になった白石第3堰堤を左から高巻き、白石滝前の広場に下りる。白竜滝分岐を右の谷に向う。ゴルジュは左の高巻き道をとる。右側の岩壁を伝うことも出来そうだが、氷瀑が目的だから無理せず安全コースを選ぶ。百間滝下にでる。やはり、氷結はまだだった。流れの周囲にツララが下がっている程度。氷結度は10%か。隣の似位滝を覗く。やはり同程度。昨年の同じ時期はほとんど全面が結氷していた。

百間滝2012.1.25

似位滝2012.1.25
 誰もいない滝をあとに、尾根を登り、反対の谷の七曲滝に向う。滝道は雪もないので、アイゼンなしで向う。回り道と谷道の分岐で谷道を探る。傾斜した足場が凍結し、つかまる岩壁も氷壁となっており、おまけに昨年あったロープもなくなっていた。僅か2,3歩のことで、無理して通行も可能だが、アイゼンを着けなかったので引き返して回り道を選ぶ。休日はここで渋滞を起すが本日はハイカーも少ない。

七曲滝 2012.1.25
 谷に下りて、遡ったところの右手が七曲滝。やはり早かったようだ。周辺の岩場はツララになっているが本流周辺は全くである。氷結度30%か。今年3回目という地元の方の話では年末に凍りついたが今年はいまいちとのこと。有馬温泉のゆけむり広場の噴水が凍ったら間違いないそうである。私は三田のアメダスが-5℃以下が数日続くことを目安にしている。今週末は寒波襲来の予報である。

有馬氷瀑の記録
2014年2月19日
2013年1月28日
2011年1月30日

やまぼうし

トップ表紙に戻る 

inserted by FC2 system