UP 2016.11.26 やまぼうし
台湾の旅(3)阿里山
本記録は、自然同好会の台湾5日間の旅行記です。関空→台中(日月潭)→嘉義(阿里山)→高雄(蓮池譚)→台北(故宮・九份)→関空を、台湾の旅(1)~(5)および番外編にまとめています。見出しの行程の日にちをクリックすると該当日にジャンプすることもできます。
■日程:2016.11.7(月)~11.11(金) ■場所:台湾 台北~高雄 ■同行:自然同好会30名 ■旅行社:阪急交通社 ■行程 第1日:関空→台北桃園空港→桃園→(新幹線)→台中→宝覚寺 第2日:台中→日月潭・文武廟・九族文化村→嘉義・呉鳳廟 第3日:嘉義→阿里山→高雄蓮池譚公園・龍虎塔・慈済宮・高雄港 第4日:高雄→(新幹線)→台北→九份・忠烈祠・故宮博物院 第5日:台北市内観光→台北桃園空港→関空 |
第3日(2016.11.9)
3.1 嘉義
モーニングコールは5:30、今日は7:20に出発して阿里山に向かう。2時間以上のバスの旅だ。ホテルの窓から阿里山森林鉄道駅が見える。列車に乗ってのんびりと阿里山を訪れたいが台風被害であちこちで寸断されているようだ。海抜30mの嘉義駅から2216mの阿里山駅まで、全長約70kmの阿里山森林鉄道は、伐採した檜を運搬する目的で日本統治時代の1914年に開通した。
ホテル前 |
阿里山森林鉄道駅(ホテルより) |
3.2 阿里山
阿里山は台湾最高峰玉山3952mに連なる山系で、山々の平均標高は2500m、観光地は2200mの高地にある。年中霧に覆われ、10日に2日ほどしか山々を見ることができないという。登山道路に入り標高を上げていくと、椰子やビンロウ、バナナ、マンゴウといった熱帯性植物から温帯の広葉樹、そして針葉樹と変化し移り変わる自然美を楽しめる。また1000~1500m付近は茶畑が広がり、沿道には茶坊が多く見受けられる。阿里山は有名なウーロン茶の産地で、霧が高品質なお茶を生み出すのに適しているわけです。途中、梅園楼観景飯店で休憩をとり、さらに標高を上げていく。ラッキー、霧が晴れてきて周囲の山々が覗くようになってきた。
阿里山登山道路(麓)
阿里山登山道路(中腹)
茶畑の道1500m付近
阿里山登山道路(標高2000m付近)
阿里山駐車場標高約2200mに到着する。シャトルバスに乗り換えて、受鎮宮前に移動する。ここがトレッキングのスタート地点である。木道の散策道を歩く。倒れた巨木の根っこが象の鼻の形をした「象鼻木」、3代に渡って、同じ木の株から生長し、枯れてはまた茂るを繰り返しているところから命名された「三代木」を見て、慈雲寺へ。途中の展望台から阿里山の山々の風景が見えました。慈雲寺は日本統治時代の1919年に日本人によって建てられた曹洞宗のお寺です。工事中で境内には入れませんでしたが、日本人慰霊碑があるようです。紅檜の切り株が見事でした。木曽赤沢の檜林を思い出します。
阿里山シャトルバス乗車 |
阿里山案内図 |
トレッキングスタート(受鎮宮前) |
トレッキング木道
象鼻木と三代木(奥)
慈雲禅寺
慈雲展望台から阿里山系を望む
巨木群木道には樹齢1000~2000年の紅檜の巨樹が並んでいます。その数28本でそれぞれに解説板があります。高さも50m級で、雷で倒れないのか不思議です。木道から森林鉄道列車が走っていくのが見えました。近くに神木駅があります。もとの受鎮宮前に戻って、シャトルバスで沼平駅へ移動、近くの阿里山閣大飯店で昼食を摂ります。
巨木群木道を歩く |
NO20 紅檜 |
樹齢1000~2000年の巨木28本 |
木道から森林鉄道を見る(神木駅近く)
森林鉄道沼平駅 後方阿里山閣大飯店
3.3 高雄 蓮池譚公園
12:45 阿里山駐車場を出発する。S字カーブの続く登山路を下り高速に合流し、一路高雄に向かいます。片側3車線、バスは120kmぐらいの猛スピードで突っ走ります。最後部座席は大揺れです。車中、アメリカ大統領選でトランプ勝利のニュースが飛び込んできました。想定外の結果に台湾株価暴落、日本株も、と朱さん。株やってる人は真っ青!
15:30高雄ICから高雄市街に入ります。PM2.5か、ばい煙が目立つようになってきました。高雄は工業都市なのです。15:50高雄蓮池譚公園に到着します。
公園の池には2棟の龍虎塔が立っています。一方は龍の口、もう一方には虎の口があり、龍の口から入り、虎の口から出てくることにより、自分のこれまでの悪戯が清められ、さらには災いも消えて無くなっているのだそうです。試しに通り抜けてみました。腰痛が治るといいですが。龍虎塔の前にはお医者さんの神様を祀る「慈済宮」、その前の果物屋さんが人気です。色鮮やかな果実が並びますが、ヒシノ実、シャカトウがおすすめとのこと。
高雄 蓮池譚公園の龍虎塔
慈済宮
果物売り(慈済宮前)
3.4 高雄港
黄昏の高雄港を散策する。台湾を代表する港です。倉庫群はモダンアートの舞台となっているようで、オブジェがあちこちにありました。クルージング船と高さ350メートルのスカイタワーホテルの夜景が印象的です。夕食は蟹料理で有名な蟹之家、道頓堀のカニ看板そっくりです。カニは箸の先にちょっとあっただけでした。19:35ホテル着。今晩はオプションのクルージングがありますが、盛りだくさんの観光とバス旅に疲れてキャンセルしました。
高雄港倉庫群
高雄港の夜景
通勤帰りバイクラッシュ
夕食の蟹之屋 |
高雄輸品酒店(高雄シャトウデシンホテル)泊 19:35 |