UP 2016.11.22 やまぼうし
台湾の旅(4)台北
本記録は、自然同好会の台湾5日間の旅行記です。関空→台中(日月潭)→嘉義(阿里山)→高雄(蓮池譚)→台北(故宮・九份)→関空を、台湾の旅(1)~(5)および番外編にまとめています。見出しの行程の日にちをクリックすると該当日にジャンプすることもできます。
■日程:2016.11.7(月)~11.11(金)
■場所:台湾 台北~高雄
■同行:自然同好会30名
■旅行社:阪急交通社
■行程
  第1日:関空→台北桃園空港→桃園→(新幹線)→台中→宝覚寺
  第2日:台中→日月潭・文武廟・九族文化村→嘉義・呉鳳廟
  第3日:嘉義→阿里山→高雄蓮池譚公園・龍虎塔・慈済宮・高雄港
第4日:高雄→(新幹線)→台北→九份・忠烈祠・故宮博物院
  第5日:台北市内観光→台北桃園空港→関空
第4日(2016.11.10)
4.1 台湾新幹線(高鐵)
 高雄左営から台北まで新幹線で移動する。台湾新幹線に乗車するというのも旅の目的の一つでもある。台北市・南港駅から高雄市・左営駅までの345kmを約1時間30分で結ぶ。我々は左営発8:35→台北着10:33だから1時間58分の乗車であった。乗車券は1425元(約5000円)で記念に持ち帰れます。言ってみれば九州新幹線で鹿児島から博多へ移動するようなものです。

新幹線(高鐵) 高雄左営駅

新幹線乗車

新幹線台北駅

台湾新幹線
4.2 九份(きゅうふん)
 九份は台北市から東北方面に30kmの所、基隆市郊外にある旧鉱山街。寒村で僅か9戸しかなかったからその名がついたといわれる。日本統治時代の1930年代に金鉱山としてゴールドラッシュに沸き、台湾有数の栄華を極めた。金を掘り当てた鉱夫たちは夜になると背広に着替えて料亭や遊廓に繰り出した。街は賑わい不夜城のようであったという。しかしその後生産量が減り続け、1971年に閉山、衰退の時代を迎える。再びスポットライトを浴びたのは1989年。台湾映画「非情城市」の舞台となったことで観光地として注目されることになる。さらに日本では宮崎駿監督が映画「千と千尋の神隠し」の着想を得たという噂が広まって人気が高まる。今、レトロな茶芸館やカフェが軒を連ねている。
専用バスで台北から九份へ向かう。スタート時ドライバーが乗客の目前でアルコール検知器を使って飲酒していないことを証明して見せる。台湾では飲酒運転による事故が多く、省令で貸し切りバスの運転手に対する乗務前の飲酒チェックを義務付けているとのこと。
雲行きが怪しくなってきた。台湾第1の高さを誇る台北101の超高層ビル(509m)の頂部は雲の中である。ちなみに2004年完成のこの建物は、日本の熊谷組を中心としたJVで施工、エレベーターは東芝製という。当時世界1位は現在第10位となっている。

台北101 509m

台北市街遠望

九份の街
とうとう雨になってしまった。標高約300m、基隆山588mの山腹にへばりつくようにある九份の街は霧にかすんでしまっている。街の最上部にある九份隔頂駐車場でバスを降りて、雨の車道を歩く。しばらく下ってセブンイレブンの角からアーケード街に入る。九份散策のメインストリート基山街は幅2,3mの狭い石畳の道。土産物屋や食堂が軒を連ねる。傘傘傘と人人人。基山街と交叉する豎崎路の石段を下りる。石段の途中にある「阿妹茶酒館」周辺が映画の舞台という。自由時間にあらためて散策する。霧に煙るレトロな茶屋、カフェ、レストラン、赤ちょうちんの風景が趣があっていい。ロケーションのいい九戸茶語で昼食とする。赤ちょうちんに鉱山街であることを忘れた。出発前、近くの五番坑口を覗く。ここには観光客はいない。

九份歩行マップ

九份隔頂駐車場から歩く

車道 セブンイレブン前(基山街入口)

基山街を歩く

豎崎路の石段を下る

昼食は九戸茶語で

五番坑口

九戸茶語前からの豎崎路

千と千尋の神隠湯屋のモデルとなったという阿妹茶酒館
4.3忠烈祠
 再び台北市内に戻る。雨がやんできた。忠烈祠で衛兵交代のセレモニーが見られるかもしれない。大門にやってきた。二人の衛兵がまるで人形のように微動だにせず起立している。まわりを観光客が取り巻いて一緒に写真を撮っている。いい迷惑だろうが許されているのが不思議だ。毎正時に衛兵交代のセレモニーがあるが、天気も上がったので15時に行われることになった。
指揮官と交代兵4人が現れ、大門と大殿に起立する兵と交代する。その間約30分、観光客が周りを囲みながらぞろぞろついていく。ちなみに衛兵は幹部候補生という。辛亥革命を始めとする中華民国建国および革命、中国大陸での日中戦争などにおいて戦没した33万人の英霊を祀る祠である。山門の壁画がそれを表している。

衛兵交代 忠烈祠大殿

忠烈祠大門の衛兵

15:00衛兵交代始まる

忠烈祠大殿

大殿山門の壁画1

大殿山門の壁画2
4.4 国立故宮博物院
 15:45国立故宮博物院到着。故宮博物院は世界4大博物館の一つで、歴代中国皇帝のコレクションを収蔵する。68万点もあるとされ、すべて見るには10年もかかるという。1948年蒋介石率いる国民党中央政府が、中国本土の故宮博物院などから優れた文物を台湾へ持ち出したもの。
見学時間は1時間半のせわしないもの。朱さんがポイントを絞って案内してくれる。平日でも大混雑で、迷子にならないようについて回る。展示品はほとんど写真撮影OKが混雑に輪をかける。個々の説明は頭に入らないので私のカメラに収まったものだけ掲載する。毛公鼎→翠玉白菜→ヒスイ→象牙彫刻→陶磁器→掛け軸→仏像→調度品・家具といったところか。17:30夕闇迫る博物院をあとにする。

夕闇の国立故宮博物院

博物院入口

<展示品>


展示品をを説明する朱さん

翠玉(ヒスイ)白菜

ヒスイの屏風

ヒスイいろいろ

陶磁器類

佐藤栄作元首相が蒋介石元総統の誕生日に贈ったもの

象牙の彫刻

調度品
民芸品店に立ち寄った後、台湾料理「欣葉」で夕食。20:15ホテル着。今日も盛りだくさんの観光でいささか疲れる。

夕食 台湾料理「欣葉」ビジネス客多い

三徳大飯店(サントスホテル)泊
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